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表3.3.1.1−4 WAASのエンルート通報特性

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表3.3.1.1−5 WAASの進入通報特性

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(e)大気誤差
大気誤差の最大成分の電離層誤差は既知グリッド点における放送垂直電離層遅延を航空機と衛星間の電離層通過点に換算することにより特定のGPS衛星に対し機上で計算した。グリッド点における垂直遅延はWRSで計算された電離層遅延からWSで計算された。表3.3.1.1−6には大陸横断飛行中に収集されたデータを示す。ここにはWAASの電離層誤差が、機上2周波受信機のような基準源又はWRSより100NM以内に飛行試験機がある場合WRSで収集されたデータと比較してある。飛行試験の進入区間中の電離層誤差はローカルの2周波GPS受信機で決定した電離層誤差と換算されたWAAS放送とを比較することにより決定した。この他対流圏誤差は機上で計算された対流圏誤差とローカルのWRSで計算された値との差から計算した。この両者共AFCRLモデルを使用して計算されたが、航空機では表面屈折率の計算に月毎パラメータ表を使用し、WRSでは当時のローカル気象測定(温度、気圧及び湿度)を用いた。スペースデコリレーション誤差はWSの高速補正とローカルWRSでの計算値との差から求められ、GPS暦誤差及びテストベッド較正/モデル化誤差を表わす。システム誤差はWMS高速補正と航空機で受信されたものとの差から計算された。補正は衛星当たり6秒に1回放送されるのでシステム誤差は放送前の高速補正の量子化と遅れ時間(5秒が標準)とのために生ずる。進入中の代表的な結果は表3.3.1.1−7に要約してある。

 

 

 

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